8月6日ということで「 この世界の片隅に 」を観ました。噂どおりのいい映画で、ラスト30分涙が止まらない、というよくある映画の煽りコピーみたいな状態にさせられました。
主人公すずの声を演じたのん( 本名・能年玲奈 )さんが役にとてもハマっていて、彼女のふわふわしたパーソナリティと底に潜む狂気とが存分にあらわれ機能していたと思う。観劇中に「 暮しの手帖 」の戦争特集号を思い出していたらエンドロールで参考資料としてちゃんとクレジットされていた。
たぶんこれは今後あたらしい「 火垂るの墓 」的な映画になるのだと思う。肌触りは大人向けだけれど、小学校の戦争の悲惨さを教える授業でみせたらすごくいいのではないか。今年、あるいは来年8月中旬の金曜ロードショーのプログラムはこの作品で決まり、という感じ。ていうかなぜ初公開の時期を真夏にしなかったのか甚だ疑問である。製作にあたってクラウドファンディングで資金調達したくらいなので、もろもろの事情はあるのでしょうけれど。
あとはすずが初めて爆撃を受けたとき「 このときに絵筆があれば 」と思ってちょっとした罪悪感を覚えるシーンがとても印象に残っている。芸術はつねに倫理や法律とは無縁なのですね。
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