イメージフォーラム・フェスティバルでホセ・ルイス・ゲリンの未公開作が観られる

Posted :03/04/2014 , Modified :

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イメージフォーラム・フェスティバル2014ポスター。

4月末に東京からスタートする映画祭「 イメージフォーラム・フェスティバル2014 」にて、なんとスペインの映画作家、ホセ・ルイス・ゲリンの作品が上映されるというのです。

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イメージフォーラム・フェスティバルについて。

イメージフォーラム・フェスティバル( IFF )は、青山にある映画館「 シアター・イメージフォーラム 」が主催する映画祭で、今年で28回目、という長い歴史を持っています。今回は一般公募作品16本、日本制作の招待作品31本、計47本が11のプログラムによって上映されるほか、海外招待作品も23本、13プログラムで上映する予定だそうです。
上映作品はインディペンデント的というか、俗っぽい言い方をすると非商業的な傾向が高いものが多いみたいです。もしかすると全部そうかもしれない。
東京ではシアター・イメージフォーラムと新宿のパークタワーホールで4/27〜5/6まで開催されるほか、京都でも5/17〜23まで巡回される予定です。
これまで開催されたIFFをみていて、個人的にはアニメーション作品が多いようなイメージがあったのですが、今回はアニメだけでなくドキュメンタリーや劇映画もあり、非常にバラエティに富んだラインナップでびっくりしました。何よりの魅力は、やはりどの作品もこの映画祭でしか観ることが難しい、ということかもしれません。
作品リストの中には新進気鋭のアニメーション作家であるひらのりょうさんの「 パラダイス 」があって、それだけでもワクワクしてしまうのですが、なんと言っても今回は、冒頭でも書いたとおりホセ・ルイス・ゲリンの日本未公開作が上映されるので僕は興奮を抑えきれないのです。

ホセ・ルイス・ゲリンはスペインはバルセロナ出身の映画監督で、現在はバルセロナのポンペイ・ファブラ大学の映像コースの教授として活動するかたわら、独特な映像美を追求する非常に魅力的な映画作品を生み出しています。

日本で最初に紹介されたのは2008年の東京国際映画祭のことで、監督作である「 シルビアのいる街で 」が招待作品として上映されました。この作品は、2010年にはイメージフォーラムを皮切りに全国で公開されました。
僕自身もイメージフォーラムでの公開時に初めてゲリンの映画をみたのですが、それ以来どっぷりと彼の作品の魅力に取り憑かれてしまいました。現時点で間違いなく一番好きな映画監督、と言えるくらい。2012年にこれまたイメージフォーラムで行われた「 ホセ・ルイス・ゲリン 映画祭 」も観に行きました。この映画祭もものすごい人気で、監督も来日されてたのですが人数制限によりティーチ・インを聴けなかったのを憶えています。このときには「 影の列車 」という作品に圧倒されてしまいました。
彼の作品の魅力とは何か、と問われるととても説明しづらいのですが、それでも何か言うのであれば、やはり映画を観るという体験に対する姿勢が素晴らしい、ということでしょうか。彼の作品を観ると、「 観る 」という行為自体の意味をストイックに探求しているとしか思えない。彼の愛する小津安二郎ばりの定点カメラでの長回し。あるいはジョン・フォードのように吹き荒れる風と、それに翻弄される髪。全く無関係の人が恋人のようにみえる絵の切り取り方。人間が見えているものは人によって全然違う、ということを作品を通して強く感じさせてくれることが彼の一番の魅力だと僕は考えています。

そんなホセ・ルイス・ゲリンの今回上映される作品は2010年初出の「 アナへの2通の手紙( 原題:Dos cartas a Ana ) 」と、2011年に制作された「 ある朝の記憶( 原題:Recuerdos de una mañana ) 」の二本。
前者はスペインのマドリード近郊の街、セゴビアの美術館で展示されたインスタレーションの一部として公開された作品で、全編モノクロとのこと。古代から続く美術史に対するオマージュを捧げるような作品なのではないか、と想像しています。
そして後者はバルセロナにあるゲリンが住むマンションから見える風景を記録した映像から作ったものらしい( ゲリンは日々窓の外の様子を日記のように撮りつづけているらしいです )。あるとき偶然映っていた男の死を探求するドキュメンタリー・タッチの作品とのこと。
かれの過去作品でいうと「 工事中
」のようなものかもしれません。

二作品のもっと詳しい情報はホセ・ルイス・ゲリン・フィルモグラフィというサイトに載っていますのでそちらを参考にしてください。

最後に。

ホセ・ルイス・ゲリン監督の作品は4/29の21:05〜シアター・イメージフォーラム、5/5の16:15〜パークタワーホール、5/18の19:00〜京都シネマで上映される予定です。5/5の回にはIFFの審査員でもある監督自身によるティーチインも開催されるとか!
期待は高まる一方ですね。前売券も出ているみたいなので詳しくは公式HPをチェックしてみてください。

関連リンク

ImageForumFestival2014|イメージフォーラム・フェスティバル2014
カタルーニャの映画作家ホセ・ルイス・ゲリン The Catalan filmmaker José Luis Guerin

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