「バッド・エデュケーション」(ペドロ・アルモドバル)レビュー

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ペドロ・アルモドバル「 バッド・エデュケーション 」を観ました。

これはアルモドバルとはどんな映画監督なのか、というのを説明するのに最も適した作品なのではないか。ことホモセクシュアルな部分においてはそうで、あとはボルベール( アルモドバルにとっての女性観を知るのにとてもよい映画 )をみればあなたも彼を知ったことになる、という感じ。

エンリケ役のフェレ・マルティネスはどこかで見たことあるなあ、と思っていたら、エドガー・アラン・ポーの散文を原作にしたオムニバス映画「 世にも怪奇な物語 」で、マグリットの「 白紙委任状 」を思わせる森のシーンが印象的なジェーン・フォンダ主演「 黒馬の哭く館 」や「 バーバレラ 」の監督として知られるロジェ・ヴァディム( ちなみに「 世にもー 」はルイ・マルによるアラン・ドロン主演「 ウィリアム・ウィルソン 」も作品自体がジャン・コクトー「 恐るべき子供たち 」のウィリアム・ウィルソン、とでもいうべき佳作だし、なによりフェリーニによる「 悪魔の首飾り 」がホントに最高( フェリーニズ・フェイス満載! )なので未見の人はぜひ観ていただきたい )と名前が混同しがちでおなじみのスペイン人監督、フリオ・メデムによる「 アナとオットー( 原題:los amantes del círculo polar、日本語でいうと北極圏の恋人たち、回文と輪廻であふれた素敵な映画 ) 」のオットーだと見終えてから気づいた。あとはガエル・ガルシア・ベルナルの顔と役どころの変幻自在さを楽しむ映画だと思います。

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