ゲイブ・クリンガー長編デビュー作「ポルト」の雑然とした感想

投稿日:10/10/2017 更新日:

  

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新宿武蔵野館にて、ブラジル生まれアメリカ育ちの若手監督ゲイブ・クリンガーによる長編フィクション・デビュー作「ポルト」を観ました。

映画「ポルト」オフィシャルサイト

マノエル・デ・オリヴェイラやイケル・カシージャスでおなじみポルトガルの港湾都市ポルトにて、アメリカ人浮浪者ジェイクとフランスに生まれポルトの大学で考古学を専攻する女性マティという、その街のエトランジェとして生きる男女の長く短い一夜の出来事を描いた作品。製作総指揮にジム・ジャームッシュがクレジットされている。

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一瞬ながら人生に根深く影を落とす(あるいは光を照らす)コミットメントとそれに対するノスタルジーを、豊かな歴史を湛えるポルトの街並みが穏やかに包みこむとても美しい映画だった。8mm、16mm、35mmフィルムそれぞれで撮影された映像をつぎはぎにして時系列を惑わす編集(とはいえそれぞれのフォーマットで撮影されたシーンをまとめると、各々一定のルールに則っているように思える)や、35mmで撮影されたワイドなロングショットが印象に残っている。特にマティが大ぶりな赤い傘をさした姿を街角のカフェのガラス窓から映し出すシーン。

赤い傘のシーン(C)2016 Bando a Parte – Double Play Films - Gladys Glover – Madants

この映画とホセ・ルイス・ゲリンとのつながりを指摘することばを何度か目にしたが、トレイラーにも使われているジェイクとマティの二人が出会うカフェ「セウタ」でのワンシーンがそれに当てはまるのではないかと思う。あるいはこの映画に滲み出る、これから起こるべきなにかのプロローグ、かつなにかが起こった後の続編でもあるような感覚もゲリンに似てると言えるかもしれない。

ジェイク役のアントン・イェルチンはこの作品を最後に、不慮の事故によって26歳の若さで亡くなったという。俳優は死んでも作品の中で生き続ける、と言ったのは誰だったか。

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映画「ポルト」オフィシャルサイト

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