マイク・ミルズ「20センチュリー・ウーマン」の雑然とした感想

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マイク・ミルズ「20センチュリー・ウーマン(原題:20th Century Women)」を観ました。

映画『20センチュリー・ウーマン』公式サイト

公式HPに書かれているストーリーは以下のとおり。

1979年、サンタバーバラ。シングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、思春期を迎える息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育に悩んでいた。ある日ドロシアはルームシェアで暮らすパンクな写真家アビー(グレタ・ガーウィグ)と、近所に住む幼馴染みで友達以上恋人未満の関係、ジュリー(エル・ファニング)に「複雑な時代を生きるのは難しい。彼を助けてやって」とお願いする。15歳のジェイミーと、彼女たちの特別な夏がはじまった。

引用元:映画『20センチュリー・ウーマン』公式サイト

かつてSupremeやGAPなどのビジュアル広告を手がけたグラフィック・デザイナーであり、日本ではマガジンハウスの雑誌「Relax For Girls」で紹介されるなど、ある世代にとっては至極有名な存在であるらしいマルチ・クリエイター、マイク・ミルズの監督作品。彼はこれまでにも「サムサッカー」「人生はビギナーズ」などの映画も監督しているとのことです。

とはいえ彼の作品をみるのは初めてだったので、鑑賞前は「どうせ『当時の時代の空気や誰にでも訪れる若き日のイニシエーション的体験のプレシャスさを上手く描いている』みたいな評価がされがちのフンイキ映画なんでしょ。つまんなかったら内容にはほとんど触れず、原題はwomenなのに邦題ではウーマンと単数になってるのはなんでだろう、ウディ・アレン『マジック・イン・ムーンライト』も『パイレーツ・オブ・カリビアン』も原題ではそれぞれMoonlight,Caribbeanの前にTheがつくのになぜかそれを取り払ってるし、邦題つける人は絶対英語好きなのに全然英語を大事にしないよね、そうそうTheといえばドMドSの…、みたいな話をしてうまくはぐらかそう」と思ってたけど、実際に観たあとは、幸か不幸かその必要はないなと感じた。

雑然とした感想

具体的には、ジェイミーの感情が盛り上がるとすぐ女性と海へ行きたがるところが松本大洋っぽくてすごくいい(海へと誘うのは作中2人だけだけど)。ウィリアムのキャラもいいが、もっと変人でもよかった気がする。ジュリー役のエル・ファニングって24歳くらいかと思ってたけどまだ18歳なんですね。鬼のようにタバコ吸ってて大丈夫なのかな、と思い、鑑賞後カリフォルニア州の法律を調べるなどしました。父親のいないアメリカの家庭に生きる男の子を母親やその周囲の女性が結託して育てる、という作品の大枠もいい(1929年あたりはどの家庭もそうだったらしい)。マクロな視点に置き換えて考えたくなります。ドロシア(Dorothea)の生まれた1924年はアンドレ・ブルトン「シュルレアリスム宣言」が出版された年で、マックス・エルンストのパートナーはアメリカ人のドロテア(Dorothea)・タニングだけど、どちらも作品にはまったく関わってきません。

なんてことをいいつつも、総じて夏休みの昼間にテレビをつけたらやっててほしいタイプの映画だなと思った。パンフレット(編集・辛島いづみ、アートディレクション・小野英作で岡本仁がコラムを寄せるなど、ほぼrelax別冊といってもいい)掲載のインタビューで、監督自身「描きたいエピソードがたくさんあり、できることならこの作品でTVドラマシリーズを作りたかった」と言ってるのを読み深く納得。とはいえそんなことよりも「やっぱりシネアストが作った映画が好きだなあ」と思えたことが何よりの収穫かもしれません。

マイク・ミルズとジェフ・ミルズを混同しがちなくらいWackなのですが(今後はしません)、機会があればマイク・ミルズにとっての父親を描いているらしい「人生はビギナーズ」も観てみようかな、といまは思っています。

関連リンク

マイク・ミルズ オフィシャルサイト

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