Kero Kero Bonitoがこれまでのイメージを覆す新作「TOTEP」をリリース

ロンドンのインディー・ポップ・ユニットKero Kero Bonito（ケロ・ケロ・ボニト）が、先日発表された驚きのシングル「 Only Acting 」を含む新作EP「 TOTEP 」を発表していました。

いやいやびっくりしました。これまで自身が築いてきた「ロンドン出身なのに日本語で曲を作るエレクトロでゆるくてポップでかわいいラップユニット」というイメージから急旋回するようなノイズ・ポップなサウンドに、彼女たちを好んで聴いてきたリスナーは驚くとともに、まるで試されているような気持ちにさせられるに違いありません。

とはいえ、Gusの持つメロディー・メイカーとしての才能は変わりなく発揮されているとは思うので、そういうところを彼らの拠り所と見る音楽ファンには引き続き輝いて映るのではないでしょうか。「 You Know How It Is 」なんか、ビートルズ的なドポップなメロディーの後ろで歪んだギターが爆音で鳴り響く、まるで学生の文化祭バンド（めちゃくちゃハイクオリティ）のような最高の楽曲ですね。各曲のサムネイルとして取り上げられているフィルム写真もローファイなイメージを掻き立てて素晴らしいです。

このアルバム「 TOTEP 」は現在のところYoutube、Spotify、Apple Musicでストリーミング配信されています。こちらのリンクからお好きな形態でぜひチェックしてみてください。

ところで今回からギターにスペイン、サン・セバスティアンのバンドPet Fennecがロンドンを拠点に活動していたころの元メンバーJames Rowlandがクレジットされているようですが、これは彼の正式加入とみていいのでしょうか。ある筋からの情報によるとKKBはしばらくこの感じでいく、というかオールドスタイルなバンドセットで活動していきたいようです。現在ドラムを探しているとかいないとかですが、はたして。これからの彼らの動向にますます目が離せません。

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