annie the clumsyがWHALE TALXとコラボした「Fossilmania」MVを公開

UKで育まれた才能がウリのウクレレシンガーannie the clumsyが、自身のオフィシャルyotubeアカウントにて、謎のラップ集団WHALE TALXとコラボした楽曲「 Fossilmania 」を公開していました。

ピースフルでRelaxin'な雰囲気がたまらないですね。ビデオのロケ地は代々木公園でしょうか。ピクニックにぴったりですね。annie the clumsy氏にとってこれはラップに初挑戦した楽曲とのことです。またMVの監督もannie氏が担当しています。才能豊か。
また、多くのかたがお気づきでしょうが、この曲は6月にNewアルバム「 Ti Amo 」をリリースしたばかりのフランスの人気インディー・ポップ・バンドPhoenixの名曲「 Lisztomania 」をサンプリングしています。彼ら曰く「 *Respectful Parody Rap Cover of “Lisztomania" 」とのことです。

フックのメロディはほぼまるまる引用していますが、リリックは語感を同じくしながらもまったく別のものになっていたり、過去のインタビューで「日本語にコンプレックスがある」と話していたannie the clumsyさんが果敢に日本語の歌詞をバストしていたりと、リリカルな部分でも非常に面白みがあるのではないでしょうか。アニーさんのブリティッシュ・アクセントな英語も耳心地が良いですね。日本語のフロウはかせきさいだあかTokyo No.1 Soul Setか、といったところでしょうか。このサイトではすでにおなじみ、この夏にはソニーミュージックからメジャーデビューどころかサマソニへの出演すらも決定しているレペゼンロンドンのゆるカワラップユニットKERO KERO BONITO好きには間違いなく訴求するサウンドだと思います。

この「 Fossilmania 」、現在のところビデオの公開以外リリースの情報などは出ておりませんが（著作権的に難しそう）、今後もこのユニットでなにかしら音源が発表されることを願いたいものですね。レコード出してほしい。

annie the clumsyプロフィール

annie the clumsyは、そのフリューエントなブリティッシュ・イングリッシュから英語ネイティヴと思われそうですが、実際は日本生まれのウクレレ・シンガー。彼女の英語は高校を卒業したのちイギリスへ留学により培われたそうです。そして音楽活動に関しては、当時の恋人の家族がミュージシャン・ファミリーだったことにはじまるとのこと。彼らに巻き込まれる形でギターに挑戦したところ挫折、その後webでウクレレでカヴァーしたムーヴィーを観て「私にもできそう！」と思い、今のスタイルに落ち着いたそうです。なんて素敵なモチベーション。そのほか、Flight of the Conchordsの自由でユーモラスなスタイルに影響を受けているそうです（以下embed ）。

なんとなく今回紹介したMVにもFlight of the Conchordsに通じるものがあるように感じますね。

音源的にはノーナ・リーヴス西寺郷太氏主宰のGOTOWN RECORDSから1st EP「 From My Messy Room 」、金沢を拠点にしたインディー・レーベルRALLYEにてレーベルコンピ「ソコカシコ2015 」への参加、2nd EP「 Inside Fancy Brain 」をリリースしているほか、王舟のライブ・サポート、UniqloやKIRINなど数々のCMやweb等の楽曲を手がけるなど、多様なシーンで活躍をしています。

そのほかの情報に関しては以下の過去インタビューに詳しいのでぜひチェックしてみてください。

イギリス仕込みのシンガーソングライター annie the clumsyとその仲間たち

Whale Talxプロフィール

一方のWHALE TALXですがこちらは、"日頃からピクニック仲間だったlazyboy、似非animal、MidWho? a.k.a. じんかくのふいっち、Isao Kurodaの四人がサンドウィッチを作る感覚で始めた音楽プロジェクト。"（以上プレスリリースからの引用）とのこと。

lazyboy氏はgive me walletsのフロントマンJessとして活動するほか、コンポーザーとしてYUKIやAimerなどに楽曲を提供するなど精力的に活動しています。このプロジェクトをリードしているのも彼のようです。MidWho? a.k.a. じんかくのふいっち氏はSpincoaster（個人的にいつもお世話になっております）のキュレーターを務めているようですね。

現在のところそれ以上の情報はほとんど公表されていませんが、上記のように「サンドウィッチを作る感覚で始めた」とか「誰の事もdisらない集団」（ MidWho? a.k.a. じんかくのふいっちtwitterより）とか「行き当たりばったりでレシピのない創作から生まれた（中略）焚き火にぴったりな新進“奇形”のHIP HOP 」（プレスリリースより）とかのフレーズから鑑みるに、HIPHOPのメインストリームが持つマッチョでThugなイメージとは一線を画した、Little Bird Nation系統のラップ・ミュージックを作っていこう、というような気概を感じることができますね。そういうの大好きなんで、ぜひともこれからの活動に期待したいところです。

webで聴けるannie the clumsy、Whale talx関連の楽曲は以下をチェックしてみてください。

annie the clumsyプロフィール

Whale Talxプロフィール

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