ヴィム・ヴェンダース「パレルモ・シューティング」レビュー めちゃくちゃ村上春樹の小説っぽかった

投稿日:17/05/2016 更新日:

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ヴィム・ヴェンダース監督の「パレルモ・シューティング」を観ました。

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映像ソフトに付されている作品のあらすじは以下の通り。

主人公のフィンはアート写真からモード写真まで手がける世界的に成功した写真家。彼の写真はデジタル処理によって「現実」を組み替えることでまったく新しい世界を作り出す。

あるときフィンが車を運転しながら風景を撮影していると、ある男の姿を偶然写真に収めてしまう。同時に彼の車はコントロールを失い危うく大事故を引き起こすところ。フラフラと車から抜け出し、パブに立ち寄ると、そこでも彼はまた不思議な体験をすることになる……
 そしてフィンは旅に出る決意をした。行き先はパレルモ。しかしそこでは執拗に彼を追い、矢で付け狙うミステリアスな男に悩まされることになる。そしてもうひとり、この街で魅力的な人物と出会う。街の美術館にある巨大な壁画『死の勝利』の修復を行うフラヴィアだ。彼女もまた過去の出来事から「死」に取り憑かれた人物だった。

主人公につきまとう「死」を体現したのはデニス・ホッパー。2010 年にこの世を去った彼の遺言とも言える、生きている者たちへ向けての振る舞いに注目したい。

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ストーリーを正しく追っていくと、生と死を巡る幻想的(メタフィジカル)な作品と捉えられるけれど、それよりもヴェンダースによる端正な映像的美意識が先に立つので、どちらかというと舞台となっている単純にイタリアの都市・パレルモの美しい街並を楽しむためのおさんぽムービー、といった印象を受けました。ベケットの傑作戯曲「ゴドーを待ちながら」を思い出したりもしましたが、何よりもめちゃくちゃ村上春樹の小説っぽかった。主に海辺のカフカ。海辺のカフカにおける人称が入り交じるような構成になっているが、この映画では視点(カメラ)は三人称で音は一人称(主人公の聴いている音が鳴っている)に置き換えられている、ととることもできます。しかし、こんなユニヴァーサルなテーマを超ド直球に、展開の仕方などもMAXベタな感じで描くのがヴェンダースのやり方なのかな?恥ずかしながら彼の作品を初めてみたので詳しくはわからないのですが。

デニス・ホッパーはめちゃくちゃかっこよかったです。

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