「エッセンシャル・キリング」(イエジ・スコリモフスキ)レビュー ただひたすらに極限状態の人間と自然を描いた作品

Post Date:10/05/2016 Modified Date:

  

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イェジー・スコリモフスキ監督の「エッセンシャル・キリング」を観ました。

DVDに付されたあらすじは以下のとおり。

「ランボー」とアンドレイ・タルコフスキーの作品を足して割ったような映画と監督自らが語る本作は、極限まで削ぎ落としたシンプルなストーリーと今だかつて見たことのないサバイバル・アクションの連続でヴェネチア国際映画祭に一大旋風を巻き起こした。イスラエル、ポーランド、ノルウェー、の3カ国にまたがるロケーションを敢行し獲得した壮大な極地の風景描写は見る物を圧倒すること間違いなし。米軍に追われるアラブ人兵士を顔面と鍛え上げられた肉体で演じきったヴィンセント・ギャロは、自然と格闘し魂の救済を願う人間の苦悩をスクリーンにたたきつけている。

引用元:Amazon.co.jp | エッセンシャル・キリング Blu-ray DVD・ブルーレイ - ヴィンセント・ギャロ, エマニュエル・セニエ, ザック・コーエン, イフタク・オフィール, ニコライ・クリーヴ・ブロック, スティグ・フローデ・ヘンリクセン, クラウディア・カンカ, イエジー・スコリモフスキ, エヴァ・ピャスコフスカ

簡単に言うと、アラブ人がヨーロッパの雪山をひたすら逃げ回る映画。とはいえこの映画は単純な米軍批判でも、世界的に根深い宗教的な問題を扱ったものでもあるわけがなく(それらは物語を彩るディテールのひとつにすぎない)、実のところはただひたすらに極限状態の人間と自然を描いた作品だった。とはいえ、監督自身がそのテーマ(極限状態の人間について)を断言しているので、何か別の視点から捉えたくもなる。

印象に残っているシーンはたくさんあるけど、やっぱり一番は雪山を逃げ回る主人公が赤い実を見つけたとき、実のなる木を挟んだ彼の対面に、ターコイズブルーのアラビックな衣装を着た(顔の見えない)いるはずのない彼の思い出の中の女性が出現するところ。あと大分逃げ回った後にたくさんの犬に囲まれて発狂するシーンもおかしくて好きです。

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