フィリピン・マニラの女性ミュージシャンRuruが、自身のsoundcloudアカウントにて新曲「 Coco 」を公開していました。
ミュージシャン・バイオグラフィ
RuruことDenice Ruiza P. Quimboは、フィリピンはマニラ在住のベッドルーム・ポップ・ミュージシャン。いまのところどのレーベルとも契約していない、リアル・インディペンデントな宅録女子です。2014年より音楽活動を開始、bandcampやsoundcloudにて積極的に楽曲を発表しています。現在はマニラのカトリック系の大学De La Salle-College of Saint Benildeに在学中で、そこでデジタルな映像制作について学びながら音楽活動をしているそうです( vimeoで映像制作のworksも一部見ることができます )。
彼女は自身の楽曲を「 twee popやオルタナティヴ・ミュージック、R&B、ジャズその他のジャンルを吸収した 」音楽だと表現しています。「 風船、ホームパーティ、魚の入った水そう、炭酸のジュースなど日常的なものたちの延長に見出される内省的な、自分の感情をリリカルに表現した歌詞 」も魅力の一つだと言っています。
そんな彼女は海外の音楽ファン( 特に現地フィリピン )ではPretty GirlのミュージックビデオがYouTube世代を中心に軽くバイラルヒットしたボストンのゆるふわベッドルーム・ポップ女子Clairoの名前を挙げて紹介される機会が多い存在のようです。ふたりが世代的にほとんど同じということもあり、たしかによく似ていますね。
ここで冒頭に紹介した楽曲「 coco 」に話を戻すと、この曲に関しては「 マリファナやめた 」でおなじみのシカゴの女性ラッパーNonameっぽさがすごいですね。ポエトリー・リーディング的なフロウとかまさしくそんな感じがします。つまりはトレンドを抑えた素晴らしい曲だ、ということなのですが。こういう同時代的な音楽がフィリピンというメインストリームに乗っているとは言い難い国でも生まれ発見されてしまう時代を我々は生きているのだ、と改めて気づかされます。
作品集では今年の1月にbandcampにてリリースされたデモ・トラックをコンパイルした「 Sleep 」がとても素晴らしいです。以下よりどうぞ。
そのほかwebで聴ける彼女の音源は以下より