Light Wave '14 vol.3参加ミュージシャンのまとめ & レビュー

Post Date:25/12/2014 Modified Date:

  

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Light Wave '14 vol.3ジャケット。今回もモデルはるうこさん。

去るクリスマス・イヴ、このブログでもかつて紹介しました、2014年最高のフリー・コンピレーションEPとの呼び声高い(私の中で)「Light Wave '14」シリーズの第三弾が、ano(t)raksより発表されていました。

今回参加しているのは、Shin Rizumu、へそのすけ、辻林美穂さん、Sodapopと、もはやライトウェーヴ・ファミリーとも呼ぶべき面々に加えて、sodapopさんにフィーチャーされるかたちで、vol.2にもヒートテッカーズとして参加していたおおのゆりこさん、そのほか関西出身のインディーポップ・バンドであるウワノソラ、そしてMasanori Misawaさんによるソロ・プロジェクトLike This paradeがクレジットされています。さらにクリスマス・イヴにリリース、ということもあり、どの曲も存分に季節感を重視した仕上がりになっていますね。

というわけで今回もこのブログでは前作と同様、参加ミュージシャンの紹介と、簡単なレビューをしてみたいと思います。よろしければ過去作品について書かれたエントリーも是非ご覧ください。

参考:
Ano(t)raks新作EP「Light Wave ’14 (Vol.1)」参加ミュージシャンのまとめ&一言レビュー
Light Wave ’14 (Vol.2)参加ミュージシャンのまとめ&一言レビュー シティ・ポップ・ファン必聴!

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トラック1:Shin Rizumu「鈴聞こえれば」

Shin rizumu

高校生シティ・ポップ・ミュージシャンとして、一部の音楽ファンの期待と羨望のまなざしを一身に担う(、と勝手に思っている)Shin Rizumuさん。今回もファーストトラックで参加しています。彼について、くわしくは上記過去エントリー、あるいはano(t)racks主宰Dai Ogasawaraさんのブログにて行われたインタビューをご覧ください。

さらにShin Rizumuさん、来年1月には待望の7インチ盤のリリースを控えています。くわしくはJETSETオンラインのページをご覧いただければと思います。しかし高校生でアナログレコードデビューする人生とはどんなものなのだろう。想像を絶してしまいますね。

曲に関しては、これまでのライトウェーブでみせたオーセンティックなシティ・ポップ・テイストとはある種異なったブラジリアンなアレンジで、更なる彼の音楽的不利幅の広さを予期させる素晴らしい曲ですね。イントロやそこかしこで鳴る、タイトルにもなっている鈴の音が、このアルバムの雰囲気全体を決定しているように思わせます。

トラック2:ウワノソラ「私のモラトリアム」

Uwanosora

続いては今回が初参加となるインディー・ポップバンド、ウワノソラ。素敵なバンド名。2012年、大学で出会ったいえもとめぐみさん、角谷博栄さん、桶田知道さんの3人で結成された、ということです。今年の7月にはインディーレーベル・Happiness Recordsよりセルフタイトルの1stアルバムを発表、ルルルルズと対バンなどもしているらしく、現在注目度は日々増すばかりなバンド、なのではないかと思います。

ちなみにそのアルバムにも入っている曲「恋するドレス」のMVはこちら。

今回のLight Waveの曲は、ちょうど今年にレコードが再発され話題になった、80年代に活躍した山川恵津子と鳴海寛によるユニット・東北新幹線を思い出しました。AOR。90年生まれ付近のミュージシャンの方々の辺りのジャンルに対する造詣の深さは一体なんなんだろう、なんてバカみたいなことを考えてしまう名曲だと思います。いえもとめぐみさんの声がすてき。

ウワノソラ
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トラック3:へそのすけ「さむいね」

hesonosuke

おへそちゃんと謎のおじさんによる謎のユニット、へそのすけさん。このユニットに関してはsoundcloudやニコニコ動画にいくつかの音源がアップされているだけで、さらなる情報がなかなか出てこないのですよね、もはや教えてほしい。なにか知っている人がいたら教えてください。

で、曲のほうはド直球なソフト・ロックといった趣で最高ですね。この曲に関してtwitterで謎のおじさんが

なんてツイートをしていましたが、ホントに使われてほしいな、と思いました。おへそちゃん主演でそういうMV撮っていただけませんかね。

トラック4:Sodapop feat.おおのゆりこ「機械だらけの街」

Sodapop

というわけで4トラック目はsodapopさんとおおのゆりこさん。sodapopさんに関してはぜひ過去エントリーを参照していただけるとうれしいです。
おおのゆりこさんに関しても、前回のlight wave '14 vol.2のヒートテッカーズに詳しいので是非そちらを。補足するとすれば、同じくano(t)racksにて彼女のソロEPもリリースされています(以下埋め込みリンク)

曲に関して。僕はsodapopさんこそ「light wave'14」というアルバムを音で表している、特に'14と言う部分を、と信じて疑っていないのですが、今回もまたそう言う思いを強くするような曲になっていると思います。トレンドを抑えた音像でありながら、十分にシティポップ、という印象。おおのゆりこさんのアンビバレントな歌声もくせになりますね。

トラック5:辻林美穂「あした」

Tsujibayashi miho

トラック5はこのブログではもはやおなじみ(と思っているのはおそらく私だけですが)tsvaciこと辻林美穂さんの待望の新曲。辻林美穂さんに関しても、以下の過去エントリをご覧いただければと思います。

tsvaci(辻林美穂)のまとめ。「tofubeatsのomg best album ever」で紹介された注目ミュージシャン! | simonsaxon.com

補足情報としましては、最近活動の拠点を東京に移して精力的に活動しているようです。来年2月にリリース予定の声優・歌手悠木碧さんの1stフルアルバムにいくつか楽曲提供をしているほか、先日はLOVELETTERSさん企画のイベントなどでライブを行っているようです。そして1月には音楽実験室 新世界でのイベントにて、初のバンドセットでのライブを予定しているみたいなので、興味のある方は是非参加しましょう。

ところで曲に関して。リリース直前に「今回は都合により不参加」というアナウンスがあったので残念だなあ、なんて思っていたのですが、いざリリースされてみれば新曲が入っている、なんて驚異のサプライズ演出能力で我々のクリスマス・イヴを鮮やかに彩ってくれました。
冗談はさておき、弾き語りスタイルのシンプルな構成により、つばしさんのメロディセンスが際立っていてとても素晴らしいと思います。時間をかけていたらアレンジも効いてもっとすごくなるのかな、なんて想像するのも楽しいですね。ともあれ夜にひとりで聴くための音楽。という感じですごく好きです。

トラック6:Like This Parade「思念について」

Like this parade

ラストトラックは初参加となるLike This Paradeの曲。なぜか英語しかない公式HPによると、元々は広告のジングルなどを作るサウンドプロダクション・ユニットとして機能していたようですが、現在はかつてELEKIBASSなどでも活動していたMasanori Misawaさんのソロプロジェクトとなっているようです。soundcloudページには、短いジングルのような曲も含め多くのトラックがアップされているほか、iTunesにてEPも発売されているみたいです。

曲に関しては、こういう表現がどう伝わるかはわかりませんが、好意的な意味でフリッパーズギターっぽい。遅れてきた渋谷系、あるいはこの時代に新たに生まれた渋谷系。そう言う意味ではすごくライトウェーブっぽいのかもな、なんてこれまでのコンピを聴いたうえで思ったりもします。

最後に。

というわけで、ざっと全曲紹介&レビューをしてみました。あとは全体を通して聴いた印象として、これまでlight waveすなわちシティ・ポップ、というようなイメージがインターネット・ミュージック・ラヴァーの間では定着していたような感がありましたが、それが結構打ち崩された、というより、アーバンな雰囲気は共通しつつ、ジャンルとしてはシティポップ以外のところまで拡張された気がしますね。それが今後にどうなるかは次の展開を待ちましょう、としか言えないですが、来年もlight wave '15としてリリースを続けてほしいものです。

12.28追記。

リリース後、ano(t)raksのアカウントにて以下のツイートがありました。

と、いうわけで、ついにフィジカルリリースされる予定ですが、Light Waveはここで終了みたいですね。また新たな切り口でこういったコンピレーションをano(t)raksさんには出してほしいものです。

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