インディー・ポップを中心に音源を配信しているネットレーベル・Ano( t )raksから、4月16日に新しいEP「 Light Wave '14 ( Vol.1 ) 」がリリースされていました。
Light Wave '14 ( Vol.1 )とAno( t )raksについて。
Ano( t )raksは、2012年から音源をリリースしているネットレーベル。主宰はDai Ogasawaraさんで、これまでbandcamp上に数々のインディー精神あふれたミュージシャンや楽曲の音源を発表し、国内外から高い評価を得ているらしいです。
レーベルについての関連リンクはこちら。
Ano( t )raks twitter
Ano( t )raks Facebookページ
今回リリースされたLight Wave '14 ( Vol.1 )は、今回紹介するEPのデザイン( 当エントリーのトップ画像 )をてがけたMILKさんのtwitter上での発言を借りれば「 2010年代のCityPop/MellowLightを発掘する 」というコンセプトの基に編まれたものらしいです。うれしいフリーダウンロード。
そしてその言葉どおり、収録されているのはインターネットを中心に活動しているらしい、まだあまり世に知られていないミュージシャンばかり。
というわけで、ネット上に載っている今回収録のアーティストの情報をかき集めてみました。
トラック1:へそのすけ「 PMS( New Mix ) 」
トラック1はへそのすけさん。twitterやsoundcloudでの発言、情報を見てみると、どうやら男女二人のユニットのようです。自称しているのは「 おへそちゃんと謎のおじさん 」。それ以外はよくわかりません...
現在のところsoundcloudやニコニコ動画に音源が多数発表されています。以下関連リンクです。
収録曲の「 PMS 」は、例えばタルトタタンとかふぇのたすとかパスピエとか、ポスト相対性理論の最新版、というような印象を受けました。ここに挙げたミュージシャンがそんな風に言われているの聞いたことないですが。
トラック2:辻林美穂「 You know... 」
辻林美穂さん、またの名をtsvaciさんに関しては、以前紹介したエントリーを見ていただけるとうれしいです。
「 tofubeatsのomg best album ever 」で注目を集めたミュージシャンtsvaci( 辻林美穂 )のまとめ - simonsaxon
僕は上記エントリーのようにtofubeatsのラジオで初めて聴いて、一瞬で好きになっていまいました。実のところ、このEPの存在を知ったのもtsvaciさんがきっかけです。ポータブルプレイヤーで、しかもsoundcloudよりもっと高音質で彼女の楽曲が聴けるようになってうれしい。
曲はもう言わずもがなでかっこいいですね。女子高生が主人公の青春ムービーのエンディングに流れてきたら、ストーリーとか一切関係なく「 この映画最高! 」って言いたくなるに違いない、なんて思いました。主演は橋本愛さんでお願いします。
トラック3:sodapop「 ほどけた手を結う 」
Sodapopさんは彼のtwitterアカウントなどによると、1991年生まれの東京出身男性ソロユニットみたいです。彼もまたsoundcloud、bandcampにたくさんの楽曲を上げています。以下にリンクを載せます。
今回収録されている曲については、この若さでこんなにロマンティックでアダルトな歌詞を書けるのはすごいなあ、というのが第一印象です。どこかにこの曲を評してプールサイド・ディスコ、と書いてあったけど、まさしくそんな感じ。運転できないけどドライブしながら聴きたい。
トラック4:北園みなみ「 カザミドリ 」
一部の敏感な音楽ファンの間では話題沸騰中、ともいえる北園みなみさんもこのコンピレーションに参加しています。名前とは裏腹に男性。彼に関しては天下のNAVERさんにまとめがありましたので詳しくはそちらをどうぞ。
収録曲はもうなんていうか、ほかのミュージシャンには申し訳ないですが一段も二段もレベルが違う感じですね。なぜまだデビューどころか商業ベースに乗っかっていないのか不思議。だからといって大好きかと聞かれると決してそうではないのですが。以下関連リンクです。
トラック5:Shin Rizumu「 嘘つきな女の子 」
最後はShin Rizumuさん。なんとまだ高校2年生だとか!そして神戸出身、ということで自ずとtofubeatsさんのことを思い出してしまいますね。彼はブラウニーというバンドのギターとボーカルとしても活動しているようで、ソロである「 Shin Rizumu 」も含めてどちらもsoundcloudで楽曲を聴くことができます。
曲はユーミン、あるいは武蔵野ポップという感じで、シティというか都下感がすごいので、早くWWWとかwombとか旧グッゲンハイム邸とかで対バンイベントに参加すればいいのに、なんてことを考えてしまいますね。大学一年の春、軽音サークルの新歓で仲良くなった文学部男子が貸してくれたCDに入っていたらその男の子を一瞬で好きになってしまい、二人ともサークルに入る意味を失ってしまうような名曲だと思います。
Shin Rizumuさん Twitter
最後に。
というわけでざっと収録アーティストについて紹介してみました。最後にこのコンピレーションについて書かれたアメリカ人ライターによるブログ( 英語 )があったので、そちらも載せておきます。
参考URL:New Ano( t )raks Compilation: Light Wave '14 | Make Believe Melodies
有名無名問わずいい音楽を知りたいとか、とにかく最新のいい音楽が生み出される瞬間に出会いたい!というような欲求で満たされている人は必聴のEPですね。最新のインターネットカルチャー事情を垣間みたい、と言う人もぜひ。
そして6月頃には第2弾も予定されているとのこと。次回作も楽しみに待ちたいです。
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