オーウェン・パレット(Owen Pallet)「On A Path」MVがフェティッシュでたまらない

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Owen PalleteのMVがすごくかっこよかった。

このMVの監督は、クレジットによるとSteve Kado氏。カナダ・トロント出身のクリエイターで、映像や写真に加え、自身も音楽活動をしているみたいです。下記ホームページトップに掲載されている写真なども眺めるだけでドキドキしてしまうような視点がたまらないですね。

背景もない、影すら出来ない空間で、ライトスタンドやハンマー、ゲームのコントローラやコードなど日常にある何気ないものにフォーカスして数秒間ただ撮影しているだけなのに、どうしてこんなにも魅了されてしまうのか。
理由は様々だとは思いますが、ひとつは最初に挙げた白い背景にあるでしょう。場所をまったく特定しないことで、次々と映される対象が、日常生活で与えられている意味のようなものを奪い取られたかのようにみえる。
そうなると、何となく、普段見慣れたモノに、普段とは違った視点をもって見られるような感覚に陥ります。しかもそれが連なって、自分では予期しないタイミング、順番で次々と飛び込んでくるのだから、なんとも驚異的な、不思議な感情を抱いてしまい、これはもう目を離すことができませんね。少なくとも僕はそうでした。

そしてこのMVをみて直線的に思い出したのは、以前このサイトでも紹介したtofubeats feat. G.RINA「 No.1 」のMVでした。このMVもこれと言って特別なモノを映しているわけではないですが、スローカメラを多用し時間を歪めて、日常生活でよく見るものを、未知に近いかたちで捉えている、という部分では冒頭のムービーと共通しているのではないか、なんて考えています。

参考リンク

最後になってしまいましたが、このMVのメインである音楽を作ったOwen Palletは、カナダのヴァイオリンプレーヤーとして有名。2010年まではfinal fantasyという名義で活動していたらしいです。コーラスにはブライアン・イーノもクレジットされていますね。驚き。音楽が気に入った方は是非チェックを。

関連リンク

Owen Palletホームページ( 英語 )

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