いつものようにテレビを観ていたら流れてきた日清食品のカレーメシのCMに思わず目を奪われてしまいました。
そのCMというのがこちら。
[動画は削除されました]
もうすばらしいの一言ですね。映像のナンセンスさ、言ってしまえば"シュール"な雰囲気もさることながら、まったく無駄と言っても過言ではないフランス語の吹き替えに圧倒されてしまいました。そして音声はフランス語なのに日本語字幕が存在していないことにはホントに驚いてしまいます。CMなのに、最初から言葉でマスに訴えかけることを放棄している。なんて尖ったセンスなんだとつくづく感心しました。
ちなみにこのCMはもちろん吹き替えなしの日本語バージョンもあります。
この日本語バージョンは今年の4月から放映されているらしいですが、まさかこれがすでに浸透した、という判断でフランス語バージョンを作ったなんてことはないと思いますし、そうであってほしくないですね。
とはいえ、映像は一見よくあるシュールの部類に入りそうなものですが、ひとつひとつのモチーフをみてみると、昭和のCMでよく使われていたものの組み合わせで出来ているようにみることもできますね。お腹を空かせた子ども。商品のクローズアップ。有名人ではない登場キャラクターによるコピーの発声。劇画タッチのアニメーション。などなど。
例えば80年代のブルーダイヤのCMなんかを思い出したりしました。
調べてみたところ、CMはティー・ワイ・オーという大手映像プロダクションによる制作らしいです。ディレクターは佐藤渉さんという方。このCMについて語ったネット記事( 有料 )もあるので興味あるかたはぜひご覧ください。
気鋭のディレクター佐藤渉が明かす「 カレーメシ 」のCM | ブレーン 2014年8月号
上記記事内では「 CMは基本観られないと思って作っている 」という言葉が刺激的ですね。それをポジティブに捉えた結果がこのようなすばらしいCMを生んだのでしょう。
最後に。
ちなみにこの商品自体は佐藤可士和氏が全面的にクリエイティブ・プロデュースを担当しているらしいです。興味を持った方はぜひCMだけでなく商品にも注目してみてはいかがでしょう。
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