NHK「ダーウィンが来た!」ハリネズミ特集の雑然とした感想

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NHK「 ダーウィンが来た! 」のロンドンで生きるハリネズミ特集がすごくおもしろかった。いわゆるアーバン・ヘッジホッグ・スペシャル。日曜ゴールデンタイムといういまテレビで最もホットな時間帯に放送されてるこの番組の真裏でやってる某番組でもTOKIOが新宿の生態系を見つめ直す企画をやってるし( 荒木町の策の池をかいぼりした回はいわゆる神回だった )、都会( 街 )と自然のアウフヘーベン的発想は何かとマスに訴求するんですね。マスったら普段そんな素振り全然見せないのに。

以下恥ずかしげもなく放送内容をそのまま書き起こします。

元々ハリネズミが、彼らが住むのに適している低木が散在する森のような地域を離れてロンドンに住むようになったのは、ヒトがそう言った場所を農地開発しはじめ、経済のグローバル化に合わせてその範囲を拡大していった、という歴史に呼応して、農地開発の前は低木の根元、開発後は農地を個人の土地の範囲ごとに仕切っていた生垣( 食料である昆虫やミミズが豊富で巣作りのための隙間が多いという点で低木の根元と機能が同じ )、管理する農地の範囲が広がり生垣が必要がなくなった拡大後は都市部の住宅密集地の裏庭、いわゆるイングリッシュガーデンと生きる場所を転々としていった、という背景があるらしい。

こういう話を聞くと「 自らの利益拡大のために他の動物の生息地を奪う人間とはなんと傲慢な生き物であろうか! 」みたいな結論に収束していきそうだが、都会でのヒトとの共生は( たまに車に轢かれたり草刈り機に巻き込まれたりといったスプラッターな危険はあるが )意外にも上手くいってるらしい。人間にとっても彼らがいることで庭の花を枯らす虫を捕食してくれるからありがたいのだという。そしてそんな彼らのため、住宅密集地の裏庭の壁にハリネズミ大の穴を開けて、ハリネズミにとっては大きなひとつの緑地にしようとするプロジェクトも行われているとか。

ちなみにハリネズミの天敵はキツネなのだそうですね。そしてロンドンのキツネは東京におけるカラスみたいに扱われていることをこの番組で初めて知った。緯度が変わると生態系も変わるってことですかね。

ダーウィンが来た! 」スクリーンショット3

一方で番組では日本のハリネズミ事情も紹介されていて、静岡には捨てられたペット用ハリネズミが繁殖し、コース上に大量に出現するゴルフ場があるらしい。しかし日本におけるハリネズミは外来種で、元々の生態系を壊す特定外来生物に指定されているため、見つけられ次第捕獲&処分されてしまうのだという。英国人と日本人の自然との向き合いかたの違いがハリネズミを通して浮き彫りにされてしまったようで震える。同じ島国なのにこの違いはなぜ起きるのか。それこそ、新宿の住宅地にハリネズミがたくさん出現するようになったとしたら、住民の嘆願により区にハリネズミ駆除係ができることが容易に想像できてしまうのがかなしい。

まあそれはそれとして、ゴルフ場で捕獲され、バケツの中で丸まった処分されるべきハリネズミたちはとてもかわいかったな。誰かボールと間違えてそのまま打っちゃったりしてね、とビートたけしみたいなことを言う。

「 ダーウィンが来た! 」スクリーンショット2

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