菊田規浩が2nd EP「Oporo」をリリース【Name Your Price】

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ニューヨーク&札幌を拠点として活動しているギタリストの菊田規浩が、自身のbandcampにて作品集「Oporo」をリリースしていました。

このアルバム「Oporo」は、菊田規浩名義のソロワークとしては2012年におなじくbandcampにてリリースされたEP「Vegetable Soup」に続く2作目。彼がInstagramなどでポストした動画やショートムーヴィーに付けるために作られた十数秒〜3分程度の環境音楽的、というよりむしろ劇伴音楽的な音像の曲が収められています。曲のタイトルに「J train」「Coney Island」「Hancock Street」などとあるように、そのすべては彼が拠点を置くニューヨークの風景映像につけられた音楽。タイトルの「Oporo」とは彼の出身地でもある札幌のアルファベットSapporoを並べ替えて作った造語。曰く「自分のベッドルームで出来るくらいの小さな音楽制作屋」の名前として以前から考案していたものを今回アルバム名に採用したとのことです。アフリカのトライバル・ミュージックに使われる楽器と同じなのは偶然なので、どうか深読みすることの無きよう…

アルバムはName Your Priceでダウンロード可能となっています。気になるかたはこちらのリンクからぜひDLしてみてください。

ミュージシャン・バイオグラフィ

菊田規浩

菊田規浩は北海道・札幌出身のギタリスト。シカゴ・ブルースに大きく影響を受けた10代を過ごした彼は、18歳にしてプロとしてデビュー。その後東京でいくつかのキャリアを積んだあと、2005年から4年間、ボストンの名高きバークリー音楽大学に留学。そこでDavid Fiuczynski, Jim Kerry,Mick Goodrickらに師事しながら現在のかたちのベースとなる音楽的スキルを養ってきました。
2008年の大学卒業を機に拠点をニューヨークへと移し、さまざまなバンドのバックアップ・プレーヤー(サイドマン)として、あるいは自身が中心となって組んだバンドとして、アメリカ、カナダ、日本をツアーし、あるいはレコーディングに参加するなどしてさらにキャリアをすすめていきました。たとえば、以前このサイトでもご紹介したジャマイカン・ミュージックのバンドFrightnrsにもギタリストとして参加しているほか、Top Shotta Band, Hey Exit, Ayanna Irish,オフブロードウェイミュージカルのピットミュージシャンなどのパフォーマンスや楽曲制作に関わってきたそうです。

アルバムについて

上にも書いたとおり、このアルバムは、収録曲がすべてInstagramなどでポストした動画やショートムーヴィーに付された楽曲たちという、一風変わった成立のしかたをしていますが、そのことについて菊田氏は、彼自身とニューヨークという街との関わり合いと、コンポーザーとしてのストラグルが深く関係していると語っています。
曰く「ニューヨークは、ミュージシャンである前にひとりの"人間"としてぶれないアイデンティティーを持って生きることを常に要求される街」であると感じ、「人種や思想、信仰をもっていること、そしてそれに忠実に生きているか。そんなことを意識しながら生活していくと周囲の人々と大きな信頼が生まれ、コミュニティーも大きくなっていく」街だと捉えており、そんな環境で「定期的に自分のバンドで演奏をしていくなか、自分が作って演奏している音楽が自己の持つアイデンティティに沿った生き方にちゃんと当てはまっているか」ということに疑問を感じ、ここ数年自問自答を繰り返してきたそう。また「サイドマンとしての活動を通して、プレイヤーとしては少しずつ自己のアイデンティティへの歩み寄りができていたものの「曲作りの面ではいまだにベクトルがいろんな方面に分散していた」なかで、普段の音楽活動以外に「Instagramのポストでもプレイと曲作りとのあいだにあるギャップを無くしていこうとなんとか試行錯誤」を繰り返してきたとのことです。

「Oporo」はそんなニューヨークでの音楽活動における「トライ&エラーの記録」であると語っていますが、そういう認識以上に、いまや日常的な行動かつ他人に自分のアイデンティティを見せる行為のなかでいま一番身近な行動ともいえるInstagramのポストにおいても意識的にアイデンティティを模索するような、音楽に真摯に向き合う彼のキャラクターがこのアルバム(ひとつの作品)を成立させるために重要な要素になっている気がしますね。そう思うと、この作家性の塊のような「Oporo」という作品を愛さずにはいられないのではないでしょうか。

ちなみに菊田氏はこのアルバムについて「キャリアとして次のステップを踏むための区切り」でもあるとも語っています。現在は地元でもある札幌に在住、現地のミュージシャンたちと交流しながらライヴなどで活動しつつ、当面は「自分のバンドを熟させてアルバムをリリースすること」を目標にしているそうです。「Oporo」での模索を経てどういう作品が出来上がるのか、今から楽しみでなりませんね。

最新のライヴ情報などは菊田規浩氏のtwitterやInstagram、あるいはブログなどをチェックしてみてください。また、Oporoのベースとなっている彼の音楽性にダイレクトに関わるようなものとはまた違った、いわゆる"SNS然"とした日常を綴るムービーなどもVlogとしてアップしているようなので、気になるかたはそちらもぜひ(以下embedがそのひとつです)。

関連リンク

オフィシャルサイト
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