Itsa Shokoshokが新作EP「At the Space Funeral」を配信リリース

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スロヴァキアにルーツを持つ3人組サイケ・ポップ・バンド、Itsa Shokoshok(イツァ・ショコショク)が、SpotifyにてEP「Space Funeral」をストリーミング配信していました。

また、EPからは「Cushion Man」「Auntie Orange」がYouTubeでもストリーミング可能となっています

全体的に前作「 Little Day, Bicycle Joy 」よりポップさが増し、曲も洗練された感があってすごくかっこいいですね。上に挙げた「 Cushion Man 」「 Auntie Orange 」など日本語で歌う曲が増えているのは日本のリスナーにとっても嬉しいものではないでしょうか。そしてどちらの曲も彼らの敬愛するMarcos Valleの影響が前面に押し出されたブラジリアン・ミュージックをベースにしながらも、彼らが元々持つサイケ感やドリーミーな感じは失われていない、Itsa Shokoshokエクスクルーシヴなボキャブラリーでいうところの「チュクチュク」感がほとばしっているところがステキだと思います。「 She Left You 」なんか極上のサイケ・ポップといった趣で、Itsa Shokoshokが持つソングライティングの才能を存分に感じることができるし、「Dirak Naiise」なんか日本のガールズバンドTAWINGS好きにもおすすめなポストパンク感を放っています。唯一スロヴァキア語で歌われている「 Fero 」は、残念ながら使用言語を解さない人びとにとってもNora Guthrie「Home Before Dark」あたりを彷彿させる、それぞれがもつエモーショナルな感性に容赦なくひびくこと間違いなしな傑作ではないでしょうか。

バンドでボーカルをつとめるMashu Harada氏によると、今回のアルバムは、昨年の夏「チュクチュク的でスピリチュアル的な経験を試みよう」とMashu氏がいま住むスコットランド・グラスゴーにバンドメンバーが集まり、二週間ほどともに過ごした際、その"試み"の一環として行われたジャムセッションを経て完成したそう。タイトルの「At the Space Funeral」については、Mashu氏によると「これまでに作った曲を録音してかたちにする」すなわち「忘却にたどり着いてしまった曲達に墓場を作ってあげよう」という想いが込められているとのことです。前作ではメンバーのAdam氏がアートワークを担当していましたが、タイトルをベースにSizzurpあるいはhazyといったドラギーな感覚を呼び起こす今回のEPジャケットは、彼らの知り合いである日本のイラストレーターTai氏による作品。Tai氏についてMashu氏は「センス抜群、独特の才能をもった芸術家。すごくいいバイブスを持っているから、彼の作品とぼくたちの音楽とは合うに違いない、と考えてジャケットをお願いした」と語っています。

また、これまでも「何か新しいもの、何かまだなされていない物を作りたい」という熱い感情を作品にぶつけてきたItsa Shokoshokは、このアルバムの制作においては80年代に作られたドラム・マシンKORG PSS-50を使って昔作った自作曲をアレンジし直して作品を残すなど「具体的にそれ(オリジナリティ)をどう達成していくか、という感覚がつかめてきた」と話しています。今後それがどのように身を結んでいくのか、これからの活動にますます目が離せなさそうです。

EPは現在のところSpotifyのほか、bandcampでも配信されていますが、simonsaxon.com的にはそろそろなにかしらの形態でフィジカルリリースも期待したいですね。ともあれそれが実現するまでは、このたまらなくキュートなEPをオンラインで聴いて待ちましょう。

Itsa Shokoshokについてのくわしい情報は以下のエントリをごらんください。

関連エントリ:スロヴァキアのサイケ・バンドItsa Shokoshokメンバー Mashu Haradaインタビュー
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