Column

ソフトに死んでいる

2016/09/29

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city light

今日の帰り道、駅と家との中間あたりにある交差点を過ぎるあいだに、別れ話をしている男女のカップルを二組も見た。一組は交差点近くのベンチに座って粛々と話しあっているように見える。もう一組は地面にへたり込んで嗚咽を漏らしながら泣きじゃくる女性を、男性がごめん、ごめんと言いながらなだめており、その一切をルクスの高いコンビニの白い光がこうこうと照らしていた。静かに別れつつあるふたりに、激しく別れつつあるふたり。しかしわれわれはみなソフトに死につつあるのだ、なんて飛躍したことを思いながら、すごいものを見たとひとりごち、彼らの横を通り過ぎる。

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ここで突然の通り雨に襲われた。それほど強くはないが、傘も差さずに歩くのはためらうくらいの雨。そして傘は持っていない。とはいえ家まであと少しのところだったので、走って帰ることにした。その間 なぜか雨は強くなる一方で、しばらくするとバケツをひっくり返したような豪雨に。東京サマーランドかよ、などと呟きつつとにかく進み、降り出してから5分ほどで家に着いたが、そのころには全身びしょ濡れになってしまった。そして予想どおり、着いた瞬間雨は止む。帰宅後アメッシュで確認すると、そのとき雨が降っていた地域は私の住む場所の半径500m程度だけだった。

「いやはやとんだ災難でしたよダンナ」
「そりゃあついてなかったな はっつぁん。しかしおめえよりも 途中であった男女の男のほうが災難だよ。雨に降られて、女にもふられちまったんだから」
とか ここでいうと今月で一番粋なサゲの完成。

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