ウォルター・サレス「モーターサイクル・ダイアリーズ」レビュー。15年くらい前にこの映画を観ることができていたら。

2016/05/20

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ウォルター・サレス「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観ました。

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言わずと知れた若き日のゲバラを描いたロードムービーで、これも学生時代にサン・パブロ修道院のところだけ授業で見ていたが、全体を通して観るのは初めて。15年くらい前にこの映画を観ることができていたら、私の人生はもっと違うものになっていたに違いない、なんていまの私は思うけれど、はたして15年前の自分の気持ちになって改めて考えてみると、当時の私はこの映画に人生を狂わされるくらいの感性も知識も持ち合わせていなかっただろうし、それどころか、自分の好みに100%はまっていないことから別に注視すべくもない作品だと判断していたに違いない、と考えたほうがすごく腑に落ちる。せめて初めてこの映画の存在を知ったときにすぐ観ていたら、少しは違ったのかもしれません。

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印象的だったのはサン・パブロ修道院へ向かう船の上でルス(光)という名前の娼婦に拐されるもお金がないアルベルトが彼女を買うためにカジノに挑戦し、最小掛け金から連勝して十分な資金を得る一連のシーン。これはエルネスト(ゲバラ)が恋人チチーナから餞別として受け取った15USドル(劇中アルベルトは何かとこのお金を使いこもうとする)を、旅の途中にチリの銅山で出会った貧しいインディオの夫婦に全部渡した、ということを示すためだけに挿入されたもので、全体で見ればあえてピックアップするまでもない小話のひとつなのだろうけど、何だかすごくかっこよくて感動した。「小西康陽のコント。」っぽい艶とユーモアのある話、と言えばわかってもらえるでしょうか。観てる最中はマルセル・カミュ「黒いオルフェ」とホセ・ルイス・ゲリン「ゲスト」を思い出しました。

霊性の生きてる南米行ってみたいなあ。それこそ学生時代に行っていればよかった、行くチャンスはたくさんあったはずなのに。

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