WHALE  TALX & annie the clumsyが90'sヒップホップ・マナーな新曲「OUR WAVE」をリリース

-sponsored link-

2018年は9月の「りんご音楽祭」出演、12月に発売されたEVISBEATS『HOLIDAY』における「Lullaby feat. WHALE  TALX & annie the clumsy」での客演、2019年は4月にフランスのトラックメイカーSonikemとのコラボレーション「Imi Ni Shinario feat. WHALE  TALX & annie the clumsy」の配信、茨城県結城市で開催された「結いのおと」出演と、着実に自らが夢見るキャリアを心地よく漂ってきたWHALE  TALX & annie the clumsyが、新曲「OUR WAVE」を配信リリース、さらにYouTubeにてミュージックビデオを公開していました。

当初からリトル・バード・ネイション的ピースフルな雰囲気をまといつつ活動を続けてきた彼らがついにNative Tongueまで先祖返りしてしまったかのごとく、オーセンティックな90's HIP HOPマナーを感じさせますね。ATCQはもちろんのこと、Jurassic 5,The Pharcyde,あるいはネイティヴ・タンの歴々のラップ・グループの名前が即座に浮かんできそうです。日本でいうならBUST THE FACTSあたりのGAGLE(Mitsu The Beats)、といった感じが近いかもしれません。特にWHALE  TALX随一のハードライマーことじんかくのふいっちのヴァースは、むかしのMitsu The BeatsのトラックにいまのHUNGERのフロウが乗っているように聴こえる人も多いのではないでしょうか。そのほかをみてもリリシズム際立つ似非animalのヴァース、「Isaoは休み」でおなじみIsao Kurodaに黒い血が流れていると確信せざるをえないフック、なんと16小節フルでラップするのは初だというannie the clumsyのパートと、各箇所でそれぞれの持つクリエイティヴな個性が爆発しており、まるでひとつのクルーのポッセカットのごとく、非常に聴きごたえのある内容になっています。10年後に振り返ってみると、WT&ATCがラップ・ユニットとしての進化と深化を遂げたマイルストーン的な一曲、と呼べるものになっていそうな予感がしますね。
ちなみにWHALE  TALX自身はこの曲に対して「タイトでクールなだけではなく、どこかシュールでもあるサウンドで、絶妙なバランスに仕上がった」と自信たっぷりにコメントしています。

別の視点からみると、このタイミングでオーセンティックなサウンドのシングルをドロップすること自体が、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDTHA BLUE HERB らが活動再開をアナウンスしたことなどに代表される、オールドスクールなUSヒップホップに深く根ざした日本語ラップ・クラシックへの注目度が再び高まりつつある最近の潮流を(知ってか知らずか)うまくつかんだオペレーションである、ということもできそうですね。そう考えると、あらゆるTV番組やCMやスキャンダルなど、つい数年前まではみんなが持っていた電気で動く四角い箱の中で繰り広げられていた所謂"芸能界"的な事象のパロディを重ねたMV(今回もannie the clumsyがプロデュースしているそうです)もKダブシャイン「オレの名は。」のビデオを前提にしているのではないか、と無理やり関連づけてみたくなります。

「OUR WAVE」は、MVのほかにもSpotifyほか各種サブスクリプションサーヴィスにて聴くことができるそうです。みなさまお使いのサーヴィスでぜひお楽しみください。

Wt atc yuinooto2019 kenhiramaphoto: kenhirama

また、先日の「結いのおと」でのライブ映像(annie the clumsyと親交のある映像作家kenhiramaによる撮影)が、彼らの自主レーベルSANDWICH.Co公式YouTubeチャンネルにて配信されているそうです。今回の曲はもちろん、過去にリリースされた「Lullaby」「Imi Ni Shinario」、そして現時点ではオフィシャルリリースされていない曲のパフォーマンスも観られるそうなので、そちらもぜひチェックしてみてください。

関連リンク

annie the clumsyオフィシャルサイト
Facebook
soundcloud
Instagram( annie the clumsy )
Twitter( WHALE  TALX )
Instagram( WHALE  TALX )

タイトルとURLをコピーしました