The Shacksが新作LPよりシングル「Follow Me」MVを公開

ニューヨークのポップ・デュオThe Shacksが自身の所属するBig Crown RecordsのオフィシャルYouTubeチャンネルほかにてシングル「 Follow Me 」のミュージックビデオを公開していました。

良質なリズム＆ブルースにShannonの蠱惑的ウィスパーヴォイスが踊る素晴らしい楽曲ですね。2018年にリリースされたとは思えない、というか20歳前後のデュオが制作したとは思えないレトロ・ポップ・ミュージックファンが歓喜する音像には驚かされてしまいます。

この曲は3/26に同レーベル（ Big Crown Records ）よりリリース予定の彼ら初のフルサイズLP「 Haze 」からのシングルカットとのこと。7インチフォーマットではすでにリリースされているほか、アルバムはVinyl,CD,配信,ストリーミングと各形態で現在プレオーダーが開始されています。気になる方はこちらのリンク（海外サイト）よりチェックしてみてください。

バンド・バイオグラフィ

The ShacksはShannon Wise（ Vo/Ba ）とMax Shrager（ Gt/Vo ）によるインディー・ポップ・デュオ。レトロポップな音楽性にもかかわらず、それぞれ19歳と21歳という若さとのことです。ドラムスのBen Weinsteinは名義上サポート・プレイヤーとして扱われていますが、彼らのミュージックビデオにもともに出演し、アーティスト・フォトにも顔が出ているほぼメンバーといっても差し支えないかもしれません。バナナマンにおけるオークラのポジションですね（違う）。2017年秋頃に全世界で放映されたiPhone 8 plusのPortraitモードをフィーチャーしたCMにて彼らの楽曲「 Strange Effect 」の使用ならびにShannonが出演したことで注目をあびたので、耳の早い音楽ファン（あるいはApple中毒患者）の間ではすでに知られた存在かもしれません。

Max、Shannonのふたりはそれぞれ17歳、15歳のときニューヨークの高校で出会ったそうです。その頃からMaxはNaomi Shelton and the Gospel Queensに楽曲を提供するなど、すでにミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせていました。一方のShannonは父がマンハッタンでレコードスタジオを経営し音楽プロデューサーとしても活躍、母親はシンガーソングライターとして活動する家庭に育ち、生まれながらにして音楽が身近な存在としてつねにある環境だったそうです。

バンド自体は2014年、MaxがShannonを連れて彼らの所属するレーベルのプロデューサーのひとりであるLeon Michelsがいるスタジオを訪れ、ともにセッションをはじめたところからスタートしたとのこと。Michelsのプロデュースした楽曲のボーカリスト候補のひとりとしてShannonを紹介するためのスタジオ入りで、Shannonはそれがはじめてのレコーディングだったそうですが、彼女のウィスパーボイスに誰魅了されてしまい、Michelsはファーストテイクで彼女をボーカリストとしたプロジェクトをスタートさせようと決意したそうです。

そんな運命的なスタートを切ったThe Shacksですが、彼らは自身が語るところによると「産業化され人工的な手触りのある音楽で溢れていることが普通になっている我々の世代に（彼らの考える）"偽りのない"種類の音楽を届けていきたい」という熱い想いを抱えているそうです。いまのところそれは成功している、と言ってもいいのではないでしょうか。少なくとも彼らより上の世代の人々は彼らの想いに数多く呼応していると言ってもいいと思います。

しかしThe ShacksのほかにもLemon TwigsといいTom MischといいWinona Foreverといい、この世代は彼らより年上の音楽ファンを喜ばせるミュージシャンが世界中にゴロゴロいるんですね。ヒップホップもといラップミュージック隆盛のカウンターで彼らは生まれたのかも（根拠なし）。

The ShacksのWebで聴けるその他の音源は以下より

バンド・バイオグラフィ

関連リンク