デンマーク・コペンハーゲンのエレクトロ・ポップ・トリオThe Great Dictatorsが、自身のYouTubeオフィシャルチャンネルにて新曲「Killing Fields」ミュージック・ヴィデオを公開していました。
Jakob Lundorff、Christoffer Hein、Dragut Lugalzagosiによるインディー・ポップ・トリオ。2011年に結成後、これまでにEPとLPをそれぞれ3枚ずつリリースしています。今回紹介する「Killing Fields」は今年リリースが予定されている4thアルバムからのシングル曲とのこと。
日本で"北欧ポップス"というと、どういうわけかカジヒデキ的なもの、ネオアコやソフトロックに外国語としての英語歌詞を載せた軽快でおしゃれなポップソングを指すことが多いですが、現行の北欧ポップスってちょうどこの曲のような感じ、比較的スロウなテンポの4つ打ちエレクトロサウンドがマジョリティですよね。じつはそのことだけを言いたくてこの曲を紹介した節はありますが、それを抜きにしても、例えばボーカルスタイルにポストパンク的なエモさがあって十分に素晴らしいと思います。過去の白黒映画アーカイヴをつぎはぎした感のあるMVも、強度の高いシークエンスばかりで思わず見入ってしまいます。似たようなヴィデオに佐藤優介「Kilaak」のMVがありますので（こちらはカラーですが）、比較してみてみるのも面白いかもしれません。
「Killing Fields」はYouTubeのほか、Spotify,Apple Musicなど各種ストリーミングサーヴィスでも聴くことができます。お使いのかたはそちらでもぜひ。
