フィリピンで結成されたインディー・ポップ・バンドThe Buildingsが「 Lucid Sister 」のMVを公開していました。
こう言ってはなんですが、アメリカ西海岸のインディー・シーンで活動している、というキャッチフレーズとともに紹介されていてもおかしくないほどすばらしい、This is A thing that they call インディー・ポップ、という感じですね。いい意味で我々の生活を邪魔しない、耳触りのいいグッド・ミュージックだと思います。DIYで製作されたチープとしかいいようがないミュージック・ヴィデオにだまされないように!( ちらりとザコシとアキラ100%が出てきてびっくりします )
この曲は昨年リリースされた彼女たちのデビューアルバム「 CELL-O-PHANE 」に収録されており、アルバムはオフィシャルbandcampで配信リリースされています。気になった方はいますぐダウンロードしましょう。
thebuildingsph@gmail.comに連絡するとアルバムのCDもオーダーできるみたいですよ。
バンドプロフィール
フィリピン・マニラで活動するギター&ボーカルのMariah Reodica、ギターを担当するAlyana Cabral、ドラムのKean Reformado、そしてベースのDominic Zinampanの4人によって構成されています。「 スプロール現象の起こるマニラ都心部から生まれた、あなたのためのファズ・ポップ愛好家4人組 」というのがバンドのキャッチフレーズ。残念ながらキャリアのスタート時期はネット上での情報からは探りあてることはできませんでしたが、少なくとも2014年からは活動をしているようです。音源は先述のとおり、昨年の4月に1stアルバム「 CELL-O-PHANE 」をリリースしており、現在はフィリピン国内でのライブ活動を中心にしているみたいです。
アリアナちゃん情報
ところでギターを担当するかわいいアリアナちゃん( 切りすぎた前髪に思想を感じる )は、よりフォーク色の強い4人組バンドOurselves the Elvesのボーカルや、宅録的なソロ・プロジェクトTEENAGE GRANNYとしても活動、後者は原宿のBIG LOVE Record Shopの自主レーベルより7インチがリリースされています。また、L'OFFICIEL( ロフィシェル )という、フランスで生まれたファッション誌のフィリピン版Webサイトにも取り上げられるなど、なかなかのネクスト・ポップ・アイコンぶりを発揮しているようです。「 Lucid Sister 」MVのゆるい雰囲気はどこへ行ったのか。
Emerging Talents: The Infinite Sounds of Aly Cabral - L'Officiel Manila
There’s a moment of disbelief when you find out that the frontwoman of the folk-inspired Ourselves the Elves is also the lead guitarist of indie rock band The Buildings, and is also the same person behind the experimental project Teenage Granny. And then you actually meet Aly Cabral, and you realize that, yes, of course …
以下は余談。現在、日本のインディ・ポップ・ファンの一部ではインドネシアのバンドikkubaruがかなりの人気を集めていますが、それに続く可能性を秘めていると言ってもいいのではないでしょうか。インディー・ポップ好きとエキゾチックなsomethingが好きな層は共通する部分がかなりあり、くわえて欧米からの影響や欧米への憧れが強い日本の音楽ファンにとっては東南アジアのバンドなんてエキゾチック以外のなにものでもないですしね。誤解を恐れずに言うと。