私立恵比寿中学「中人」を曲順に注目して聴いてみる②

投稿日:06/08/2013 更新日:

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引き続き、先日発売された私立恵比寿中学のアルバム「中人」について書きたいと思います。

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そんなの知らないよ!このページに初めてきたよ!って方は、ぜひ前回のブログもあわせてご覧ください。

曲順に注目して「中人」を聴いてみる① - simonsaxon

ちなみに、前回は簡単にいうとアルバムはYMOカバーの体操を境に前半と後半に分かれるよ、みたいなことを書きました。

そのへんを踏まえていただくと大変読みやすいと思いますよ。


中人サブカル盤

 

子供サイドと大人サイドで構成された中人!

さっそく本題に入りますと、楽曲を聴き、前半は子供サイド、後半は大人サイド、と言えるのではないか、と僕は考えるのです。

前半を子供サイドと言ったのは、ロックをベースにした曲が多いことがまず一点。
そしてさらにいうなら、歌詞内容がどれも子供っぽいこともその理由としてあげられます。
たとえば「仮契約のシンデレラ」の学芸会だったり、「あたしきっと無限ルーパー」の迷子だったり、
マンガ的展開の放課後下駄箱ロックンロールMXだったり。
これまでのエビ中らしい遊びでみちあふれているものばかりですね。

そして後半は、楽曲面では70'sディスコチューンのような「中人ダンスミュージック」
をはじめとして、すべてにストリングスアレンジを採用しているところ
(しかも前半の曲にはストリングスが全く使われていないのです)が
大人サイドと呼べる理由として上げられます。
加えて歌詞内容では(前回も軽く触れたのですが)「仮契約〜」などにくらべると
より具体的なラブソングである「禁断のカルマ」や「誘惑したいや」(←タイトルがもうビックリ)
や、ストレートな応援ソングである「手をつなごう」など、
どの楽曲もメッセージ性が強めなところがこれまでの
(インディーズ時代のヒャダイン楽曲に代表されるような遊び心満開の)楽曲に比べると
ずいぶんと大人に感じるのです。

全体を通してみるとエビ中が標榜している「キングオブ学芸会」的な要素は前半のほうが強く感じます。
後半にも多少そういった要素が見受けられますが、どれも概ねもっと開かれた、
というよりマスに訴えかけるような、言ってしまえば今後彼女たちが姉妹グループである
ももクロのように多くの人間を相手にするための足がかりとなるような楽曲が多数を占めている気がしますね。

 

大人と子供が同居した「中人」はベストタイトル

 

そしてここまで考えが及んだら中人、というタイトルに込められた運営側の想いは何か、
ということを深読みしたくなります。

僕が思うにこのタイトル、楽曲面においては遊びの部分とマスに訴えかける部分が同居した、
大人と子供が同居ているということ、エビ中はいまその状態にある、ということを示すとともに、
現在の彼女たちの活動でもすでに匂わせていますが、アルバム後半の楽曲群のように
メジャー感溢れるようになっていくよ、という今後の展開を示す意味があるのかな、
なんて考えています。
なんとなくタイトルにもズバリと感じるところがあるのは、そういうところに理由があるのかもしれませんね。

MARQUEE Vol.94  マーキー94号

 

まとめ

とまあこのように、2回にわたりお送りしてきたレビューですが、結局なにがいいたいかというと、
曲順だけでこんな深読みができるほど、中人と言うアルバムはすばらしい、ということです。
遊びの前半と大人の後半。エビ中と言うグループの楽曲面における許容の広さを感じさせるラインナップですね。

「アイドルなんて聴かないよ」なんて思っているあなたも是非手に取っていただきたいです。

それでは今回はこの辺で。

 

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