qpの新作zine「曲線の国」レビュー

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qpさんの新作zine「 曲線の国 」を手に入れた。

曲線の国書影

これは先日まで青山のワタリウム美術館で開催されていたパープルーム展にあわせて作られたzineで、会期中すでに売り切れになっていたらしい。ところが最終日に少部数再入荷した、との情報が舞い込んできたため、その日18時の時点で高尾にいたところ一念発起し( 閉館は19時 )、雨のなか電車を乗り継いで閉館間際のワタリウム美術館に向かった。地下の書店に向かうと、これが販売されている最後の1冊だった。わざわざ東京を横断した甲斐があるってもんです。残念ながらパープルーム展は観られなかったけど。

qpさんが自主制作する出版物はできるだけ手に入れるようにしているのだが、いまだに彼の作品や写真の何がいいのかまったく説明できない。なんだか説明してはいけないような気がして。なので実際に見てもらうしかないです。

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少しだけ言葉を加えるなら、ネット界隈の芸術家との関わりの強さにもかかわらず、作品はフィジカルな感じがしてとても好き。zineの大胆なエディトリアルデザインも好き。

qpさんはリトルモアの文芸誌「 真夜中 」( 休刊中 )で存在を知った数多くのアーティストのひとりで、とくに真夜中にも載ってたビットマップなアール・ブリュット感のあるお絵かき掲示板の作品が最高なんだけど、多分( 技術的なものや場所的なもの、気分や機会などさまざまな要素も含めて )もう作られることはないんだろうなあ。

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