ドイツ対ガーナマッチレポート【FIFAブラジルワールドカップ2014】

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前半

ポルトガルに対して4点を獲り大勝したドイツと、素晴らしい試合を展開しながらもアメリカに競り負けたガーナの対戦は、開始から両チーム比較的ゆったりとした入りとなった。序盤はボールを保持したのはガーナで、ゆったりとパスを回しながら左サイドバックのアサモアを起点にピッチを広く使いながら身体能力を存分に生かした速攻ドイツは最終ラインを高く保ち、積極的なプレスから中盤で数的有利を作り出してボールを奪い、そこからショートカウンターを狙う、という展開になる。ガーナは陣形をコンパクトに保っているため、ボールに対して選手がいい距離感で集中することができるため、細かくパスをつなぎながら要所でトップのギャンや右サイドMFアツーがインスピレーションを発揮し、ドイツ守備陣をかなり押し込めていく。とはいえ全体的に高い技術や推進力を持っているドイツは、ガーナの攻撃を止めると素早く相手ゴール前まで迫り、エジルやゲッツェがキープしながら中盤の選手がペナルティエリア内に走り込み、ガーナゴールを脅かしていく。両チームともにフィジカルコンタクトに激しさはみせないものの、非常に緊張感のあるなかで試合は進んでいった。

20分を過ぎると開始当初とは逆に、ドイツが最終ラインでボールをキープし、前線の動き出しを窺いながら機をみて縦に速いパスを出したり、ガーナディフェンス陣の裏を狙ったりしつつ得点を狙うようになる。しかしガーナは相変わらずコンパクトな守備ブロックを保ち中央のスペースを消してドイツに自由に攻撃をさせず。ボールを奪っては開始当初と同様にピッチを広く使う攻撃を繰り出そうとする。それに対してドイツはピッチ中央付近でパスカットを狙う動きが比較的成功し高い位置で奪ってはサイドに展開しカウンター、ガーナが最後のところで人数をかけて守り再びドイツゴールを狙う、という展開が続いた。25分頃にはガーナMFムンタリがミドルシュートを枠内に飛ばしたり、40分頃にはサイドに流れたゲッツェのクロスにミュラーが飛び込むもディフェンスにクリアされたりと、両チームとも十分に得点のにおいを感じさせる攻撃を繰り出していたがスコアは動かず、しかし観客にとっては非常に見応えのある内容で前半は終了した。

後半

ドイツは後半開始から右サイドDFジェローム・ボアテングに代えてムスタフィを投入、同サイドで対峙していたジェロームの兄、ケビン・プリンス・ボアテングに崩されがちだった箇所の守備意識を高める中で試合は再開した。すると後半6分、前線から少し引いた右サイドの位置でボールを受けたミュラーがゴール前にクロスを上げると、走り込んだゲッツェがあわせて待望の先制点を獲得した。しかしガーナもその直後、右サイドからのクロスをアンドレ・アユーが高いドイツディフェンス陣の合間を縫って頭であわせてすぐさま同点に追いつき、後半開始10分で試合は大きく動き出した。

その後試合はオープンな展開となり、お互いにコンパクトな守備陣に若干のゆるみがみられるなか、お互いのゴール前でフィニッシュを許す場面が相次ぐ。すると後半18分、中盤をパスで素早く突破したガーナはエースFWギャンがペナルティエリア右からゴールに突き刺し得点。同点ゴールから勢いに乗るガーナが見事逆転に成功した。その後も持ち前のスピードを武器にドイツ守備陣を脅かすガーナに対し、勝利を目指すドイツはクローゼとシュヴァインシュタイガーを投入し一気に攻勢を仕掛け、流れを何とか引き戻そうとする。そして後半26分、左サイドで得たコーナーキックから交代直後のクローゼがゴールを記録。W杯通算得点でも元ブラジル代表のFWロナウドに並ぶ15点目となる歴史的ゴールで同点に追いついた。

ここから逆転をめざしてドイツはさらにポゼッションを高めながら怒濤の攻撃をみせ、ガーナは一方的に押し込まれる展開に。ここでガーナは中盤での落ち着きを取り戻そうとバドゥを投入。なんとか主導権を握りかえそうとした。

試合も終盤を迎えるとさらに試合は激しさを増し、勢いよく飛び出すドイツの選手達の推進力と、ガーナの前線のスピードとの真っ向勝負といった様相を呈してくる。どちらに点が生まれてもおかしくない空気の中、お互いの足が止まり決定的な場面の応酬となるが得点は生まれず。激しい展開となった試合は2対2のタイスコアで終了した。

ドイツとガーナ、それぞれの印象。

ドイツはキープ力とスピードのある前線に加え、ケディラのように縦への飛び出しに長けた中盤の選手がいて、かなり厚みのある攻撃を展開していて、対峙するチームにとってはすごく恐怖だろうなあ、という印象でした。今回のガーナ戦をみるとディフェンス陣のスピードに難がありそうですが、それでもボールを支配できる能力があるので並大抵のチームでは勝てないでしょうね。苦手な暑い国での大会ですがなんとかなればいいですが。

一方のガーナは前回大会と同様、アフリカの高い身体能力とフィジカル、それに組織が融合したチームで、僕は非常に好きなチームです。さらにメンタルも強いので観ていて心を動かされざるを得ない。このグループを抜け出すのは非常に厳しいでしょうが、なんとか勝ち上がってほしいものです。

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