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シベリア少女鉄道「君がくれたラブストーリー」 凄いのにバカにみえる、という自縄自縛的なところも魅力のひとつなのかも

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ふみふみこさんによるイメージイラスト。

赤坂レッドシアターでシベリア少女鉄道の舞台「君がくれたラブストーリー」を観てきました。写真の公演イメージイラストは漫画家ふみふみこさんによるもの。

劇団について

シベリア少女鉄道は、テレビ東京「ウレロ☆」シリーズやNHKのコント番組「LIFE」、エビ中こと私立恵比寿中学による劇団シアターシュリンプの作・演出などをてがける土屋亮一さんが主宰の劇団で、彼によるクレイジーとしか言いようがない脚本が最大の魅力。その作品の多くは最初に舞台上で繰り広げられているようにみえることが中盤で実は別のことをやっていると判明する、あるいはやっていたことを引き継いだ形で別のことを急にやりはじめ、最終的に爆笑を巻き起こして終わる、というようなスタイルで作られています。
大仕掛けのギミック一発勝負なのでネタバレ厳禁、かつハマらなければとんでもないことになるから多分にリスキーなのだけど、そのぶんハマったときの爆発力もすさまじい。そしてその爆発力を一度目の当たりにすれば、あなたも自ずと彼らの舞台の虜になってしまうこと間違いなし。

具体的にどんな感じなのか気になる方は以下の動画を観てみてください(ブートですが土屋さんも黙認しているみたいです)。

(関連して、土屋さんは下記エントリにあるさよならポニーテールのアルバム「青春ファンタジア」ティーザーMVも手がけていますので、よろしければそちらも是非チェックを。ティーザーでは丁寧な伏線を大味な展開で回収する、という土屋さんのもうひとつの持ち味が存分に発揮されています。)

関連リンク:ピタゴラスイッチみたいなCMやミュージックビデオをまとめてみた

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君がくれたラブストーリー

今回の舞台に関してネタバレしない程度に言うと、たとえばバカリズムの「言葉に関する案」とかラーメンズ小林賢太郎さんのポツネン「アナグラムの穴」みたいなことをやって 見事に観客の爆笑をかっさらっていました。この劇団、というより土屋さんの狂っているところは、どう考えてもすごいことやってるのにそのすごさ、構成の緻密さや展開のあらぬ方向への飛躍、あるいは他作品の引用を、升野さんや小林賢太郎さんのネタのように インテリジェンスやスタイリッシュさをまったく感じさせず、ただただ馬鹿らしい笑いに発散させている点にあると思う。完全に才能と労力の無駄遣い、だが無駄遣いしないと生み出せないバカバカしさ。そんな「凄いのにバカにみえる」という自縄自縛的な作家性も、シベリア少女鉄道の魅力のひとつなのかもしれません。

公演は著作権が発生する音楽を当然のように流したり、他作品のパロディで溢れていたりするため絶対ソフト化されないので(レキシのLIVEがDVDにならないのと同じ理由)、みんなぜひ劇場に足を運ぶべきだと思います。公演日程ほか、くわしくは以下の公式HPをチェックしてください。

シベリア少女鉄道のホームページ

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